痛くなってきたら歯ネタが多いな。

歯科医院というところは医師と患者の一騎打ちの場だ。


一般的に医師の方へとパワーバランスが傾いているから、患者は眼を閉じて口は開けて黙祷を捧げるしかしかない。もし法律という枠組みが無ければ、先手をとって手元にあるであろう工具で喉を引っ掻いているところだ。
つまり弱点なる部分を互いに示しあっている事になる。

だけど僕は勝負事は嫌いだし、ましてや命と命のやり取りだなんて馬鹿げている。
だから通常、歯医者へ行く場合は命と引き換えに身代金を用意し、我が身の安全を確保するのだが、今回はどうも信用に置けない。というか無理矢理開けさせられて顎がはずれそうなのが何かもうアレひたすら我慢を胸に、そして踏みとどまり、それなりの痛みはそれなりの覚悟と気合で乗り切るがサダメ。


とりあえず痛みのピークも過ぎて腫れも引いてきたものの、地底から急に頭だけ出してくれたおかげで強制移住を余儀なくされた歯肉君。
「蓋」にはなっていないものの、例えると缶ジュースを飲む為に蓋(栓?)を開けたみたいな状態。その部分は紙のようにペラペラ。しかし痛覚だけは残っている。
ほんと楽にさせてほしいが、メスという名の刃に一思いにされるのだけは御免被る。